税務会計ニュース

より拡充されるiDeCoとiDeCo+
 

 

 
iDeCo(イデコ)とiDeCo+(イデコプラス)の制度が拡充されるのでご案内します。

 
iDeCo(イデコ)とは?

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。

加入は任意で、公的年金だけでは老後資金が不安という方が加入しています。

iDeCoは加入者が自分で申し込み、掛金を拠出し、自分で運用方法を選んで掛金を運用します。
とは言え、実際の運用は金融機関の専門家が選ぶ商品を、ただ選択する感じです。

iDeCoでは、掛金を払い込むと所得控除の対象となり、運用期間中の運用益は非課税とされ、そして給付を受け取るときには退職金又は公的年金として扱われ、税制上の優遇措置が講じられています。

iDeCo+(イデコプラス)とは?

iDeCo+(イデコプラス・中小事業主掛金納付制度)とは、企業年金を実施していない中小企業の事業主が、従業員の老後の支援を行うことができるように、iDeCoに加入している従業員が拠出する加入者掛金に追加して、掛金を拠出できる制度です。

事業主が拠出した掛金は全額損金に算入され、こちらも税制上の優遇措置が講じられています。

導入するには労使で合意し、イデコの実施主体である国民年金基金連合会に届け出る必要があります。

今回の拡充の内容

①iDeCoの改正

これまでのiDeCoでは60歳未満の国民年金被保険者が加入可能でした。

しかし、高齢期の就労が拡大していることを踏まえ、2022年5月からは国民年金被保険者であれば加入可能となりました。

これにより60歳以上のiDeCoについては、国民年金の第2号被保険者又は国民年金の任意加入被保険者であれば加入可能となります。

また、これまで海外居住者はiDeCoに加入できませんでしたが、国民年金に任意加入していればiDeCoに加入できるようになります。


②iDeCo+の改正

2020年10月から、中小企業の従業員要件が100人以下から300人以下に拡大されました。

これにより加入対象者が一気に4割増え、2253万人に増えるそうです。