税務会計ニュース

お金を使わない節税方法! ~融資に強い企業になるために~
 

 

 
節税の本質

 企業経営において、税金はなるべく少なく抑えたいものです。
 しかし、単に「節税」という言葉だけに振り回されてはいけません。

 それは、良い節税と悪い節税があるからなんです。
 「融資に強い企業」になるためには、ココを理解しておく必要があります。



「節税」と「融資」の関係

 基本的に納税を低く抑えるには、利益を減らす必要があります。

 一方、融資に強くなるためには、利益を出さないといけません。
 融資だけの視点でいうなら、節税なんてしないほうが良いということになります。

 このことから、「節税すること」と「融資に強くなること」とは、表裏の関係にあるということがお分かりいただけるかと思います。


 では、「節税すること」と「融資に強くなること」は、どちらが大事でしょうか?
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 考えるまでもなく、「融資に強くなること」です!

 企業の永続的な存続と発展のためには、「融資に強くなること」が必須だからです。


 ただ、節税自体を完全に否定しているわけではありません。
 支払う必要のない税金は1円たりとも納める必要はないと思います。

 要はバランスが大事!という事です。



4つの節税パターン

 節税には4つのパターンがあります。

 (1)お金を使わない + 税金を減らす
 (2)お金を使わない + 税金を先送りにする
 (3)お金を使う + 税金を減らす
 (4)お金を使う + 税金を先送りにする

 この中で一番良い節税方法は何番だと思いますか?

 答えは、(1) お金を使わない+税金を減らす、です。


 逆に、お金を使う節税は効果の検証が必要です。
 個人の場合だと、ふるさと納税が(3)に該当しますね。

 お金を使う節税は、資金繰りにマイナスの影響を与えます。
 出来れば単年だけではなく、中長期的視点でのチェックが必要です。



お金を使わない+税金を減らす、節税方法をご紹介します

 まず最初に考えたいのが「税額控除の検討」です。

 税法に従って、税金を減らす効果のある規定をきちんと適用すること、特に特例等がある場合は漏れなく適用することです。

 実際、所得拡大税制を適用して約1,000万円の節税を行った弊社クライアント様もいらっしゃいます。


 特例は、後日修正が利かないものが多いので、漏らさないよう注意が必要です!


 次に確認したいのが「貸借対照表をキレイにする」ことです。

 回収見込みがない売掛金、売れない在庫、既に使用していない固定資産、含み損のある遊休不動産等…。

 これらには、もう資産価値はありません。


 こういったものを毎期きちんと処理していけば、貸借対照表はキレイになるし、余計な税金は支払う必要はなくなるし、一石二鳥です。

 さらに、貸借対照表をキレイにすると、銀行評価があがったり、経営者自身が自社の状況を理解しやすくなります。


 中長期的な視点で利益とのバランスを見ながら節税を検討していく、これが本来あるべき「賢い節税」だと考えます。


 ベストバランスでは、お客様にとって節税と利益が「ベストなバランス」となるよう、様々な検証を行い決算書を作っております。